2012/12/04

NO REGRETS


かねてからお知らせしていた
わたしのソロ・ベスト盤の発売が、12/12(水)で決定いたしました。
97~99年にリリースされたアルバム・シングルから選曲した
16曲、さらに新曲を1曲収録した全17曲です。



97年にデビューしてから、素晴らしいミュージシャンたちに
曲や詞を書いて頂いたり、プロデュースして頂きました。
本当に恵まれていたし幸運だったなぁと思います。
たくさん刺激をもらって、素敵な作品を創ってきました。

けれど、このベスト盤のお話を頂いたとき、
内心、ちょっと戸惑いました(笑)

なぜなら、わたしはいつも『今』に生きていて、
いつだって『今の自分』がすき。
過去を振り返ったり、懐かしんだりすることは
めったにありません(笑)
大好きな友人が亡くなったり、震災のあとは
ますます強く『今』を意識して生きるようになりました。

ショコラ&アキトを始めて、自分で作曲するようにもなり
今うたいたい歌、やりたい音楽ができているので、
じゅうぶんに満たされています。

だから、過去の楽曲を集めて、もう一度発表するなんて
自分では思いもつかなかったし、正直、関心がありませんでした(笑)

でもこんなお話を頂けること自体、とても有り難いことだし
よく考えてみると、19歳でデビューして間もなく
明人と出会って20歳で結婚、これから!という時に
突然表舞台から居なくなったようなものだったので(笑)
今年でデビュー15周年という自分の音楽人生への節目である今、
90年代のわたしの音楽を昇華?成仏!?させるよい機会になるのでは
と思うに至ったのです。

アルバムのジャケットやブックレットは
昔の写真などを使って自分でコラージュしました。

虹のようなブックレットになってます。
ベリーピンク色のトレーシングペーパーも使ってるよ〜!
下地を水彩絵の具でペイントしたページ(右側、下からふたつめ)が
特にお気に入りです。


そんなわけで、ベスト盤を製作することに決めたのですが、
せっかくやるのならと、新曲を1曲レコーディングすることにしました。
ソロで歌うのは2003年の4th「Chocolate Notes」以来、9年ぶりです。
その新曲を書き下ろしてくださったのは、
Base Ball Bearの小出祐介くん!
さらに、このベスト盤の選曲もしてくださいました!!


光栄なことに、Base Ball Bearのバンド名の由来のひとつが
私の曲『ベースボールとエルビス・プレスリー』
ということで、実は彼らがメジャーデビューしたときにも
コメントを書かせていただいていました。

偶然か必然か、このベスト盤のお話を頂いたときに
うちでよく聴いていたのが
Base Ball Bearのアルバム『深呼吸』だったのです。

曲も好きでしたし、勝手ながらご縁も感じており、
何よりわたしの音楽を知ってくれている小出くんになら、
安心してお願いすることができると思いました。

今年の初め、武道館のライブにもお邪魔させてもらいましたが、
曲の良さはもちろん、小出くんのギターのカッティングが
かっこよくて印象的でした。うたも素晴らしかったし
たくさんのオーディエンスを楽しませ満足させる
バンドのエネルギーにも感銘を受けました。

小出くんはお忙しいにも関わらず
快く引き受けてくださいました。
スケジュールが合わず、一緒にレコーディングすることは
できませんでしたが、ギリギリまで一緒に
仕上げようとしてくれたことも嬉しかったです。


詞も曲も素晴らしく、昔のわたしの曲に混ざっても違和感のない
切ないポップソング『風邪』を書き上げてくれた小出くんは
さすがです!
昔のわたしの曲が好きな方はもちろん、若い方たちにも
気に入っていただけるんじゃないかな-。

小出くんに選曲をお願いしたのも自然な流れでした。
わたしが選曲していたら、絶対に
「あれもこれも入れたい」と切りが無くなって
確実に選びきれなかったと思います(笑)

過去を振り返らない私に代わって、
小出くんが素敵な視点から切り取ってくれた16曲+新曲。



収録曲は


1 風邪
作詞 作曲:小出祐介

2 ブルーでハッピーがいい
作詞 作曲:加地秀基

3 ベースボールとエルビス・プレスリー
作詞:ショコラ 作曲:神田朋樹

4 宇宙のトンネル
作詞:片寄明人・ショコラ 作曲:堀込高樹

5 MOMO
作詞:ショコラ 作曲:中村弘二

6 'Til Tomorrow
作詞:ショコラ 作曲:深沼元昭

7 HONEY BEE, Good!!
作詞:松田岳二 作曲:堀江博久

8 恋するふたり
作詞:松田岳二 作曲:堀江博久

9 鏡の夜
作詞:ショコラ 作曲:深沼元昭

10 ステキなクルマで走りぬけて
作詞:石渡淳治 作曲:中村弘二

11 恋をしたなら
作詞:松田岳二 作曲:堀江博久

12 届かない
作詞:ショコラ 作曲:堀江博久

13 AT SEVENTEEN
作詞 作曲: ジャニス・イアン 編曲:砂原良徳

14 口笛で恋をしよう
作詞:松田岳二・ショコラ 作曲:神田朋樹

15 Fargo
作詞:ショコラ 作曲:江森丈晃

16 NO REGRETS
作詞 作曲:片寄明人 編曲:柚木隆一郎/片寄明人

17 もうひとつの雨
作詞:ショコラ 作曲:神田朋樹


全曲こちらで試聴できます☆

昔の曲を聴き返すこともほとんどなかった私ですが(笑)、
小出くんから選曲があがってきて、改めて今の感性で曲を聴いてみると、
その楽曲のクオリティーの高さに感動しました。

幼い私を導いてくれた、現在の所属事務所社長でもあり
当時は総合プロデュースも務めてくれた岡さん、
そして素晴らしい作品を贈ってくれたミュージシャンたちへの感謝と共に
がんばっていたあの頃の自分を思い出して懐かしく、
甘酸っぱいような、愛おしいような(笑)不思議な気持ちになり、
ひとつの作品として相応しい曲順を一所懸命考えました。

選曲、新曲『風邪』については
小出くんからブックレットにコメントもいただいています。

新曲『風邪』のプロデュースを担当してくれたのは
相対性理論の永井聖一くん。
彼が手がけてくれたショコラ&アキト『扉』リミックス
に通ずるキラキラしたサウンドがこの曲にはピッタリだと思いました。
永井くんもお忙しい合間を縫ってレコーディングを
してくださり、彼らしい、とってもキャッチーなアレンジで
曲を仕上げて下さいました☆

レコーディング・スタジオにて、
永井くんと奥さまの山口尚美ちゃんと。
このふたりの結婚パーティーで司会を務めさせてもらったのは、
明人とわたしであります(笑)


タイトルは『NO REGRETS』。
この"NO REGRETS"は、明人が昔やっていたバンド
ロッテンハッツ時代に書いた名曲で
わたしの1stアルバム『One too many Chocolat』でも
カバーさせてもらっていてます。

ベスト盤のタイトルをどうしようかと考えたときに
浮かんできた言葉が、この「NO REGRETS(後悔なし)」でした。


リマスタリングをして下さったのは、
ショコラ&アキトの『扉ep』と新作アルバム『Duet』を手がけた、
AUTORAの山本アキヲさん。
そしてクレジットはしていませんが、明人がリマスタリングの
ディレクションをしてくれました。
ふたりとも忙しい合間に徹夜に徹夜を重ねながら
ベストを尽くして下さり、感謝してもしきれないくらいです。
そのおかげで、昔の曲が息を吹き返したように生まれ変わり、
オリジナルとはまた違った新たな感覚で楽しめるようになりました。

15年にわたる私の音楽人生を支えてくれたファンのみなさまに
この「No Regrets」を捧げます。

そしてこの作品で私の曲と初めて出逢う人がひとりでもいたら嬉しいな。

みなさま、どうぞ楽しんでくださいね!




Chocolat

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